msgblog’s diary

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人生が変わったと思う学校の先生との出会い

今週のお題「人生変わった瞬間」
こんにちは!今日は私の人生のターニングポイントを書いてみます。それは高校に入り、素晴らしい先生方に出会った時でした。それまでは公立の小学校、中学校に通っていましたが、私立の高校ではその頃とは全く異なる先生方との出会いがありましたので、紹介してみます。

1. 中学校まで
私は小学校、中学校まで普通の公立の学校に通っていました。今思えば中学受験くらいはしても良かったのかもしれませんが、子供のころは私立の学校で学ぶことの有用性を理解していなかったのでした。

正直なところ、小学校や中学校の先生で、この人は優秀な方だなぁと思った方はほとんどいませんでした。変わった先生であれば、中学校の時に授業中に映画を見せて下さる方がいました。その先生の考えは「自分のつまらない授業より映画の方が面白いし、感動もある」といったものでした。私も楽しんで映画を視聴していましたが、今思うと映画のために結構な授業の時間をつぶしていたはずなので、その分授業を充実させることはできなかったのか?とも思います。

2. 高校で印象に残った先生
その後、高校受験をして私立の高校に入りましたが、そこでの優秀な先生方との出会いが私にとって大きな転換点になりました。高校には色々な先生方がいて、個性の強い方が多かったですが、その後の私の勉強に向かう姿勢に大きな影響を与えました。

中でも特に高校で印象に残った先生を取り上げてみます。

(1) 現代文、古文の先生
高校のときに出会った現代文、古文の先生はユーモアがあって、学識のある人だと感じています。大学院を出られたそうで、授業も一風変わっていて、面白かったです。この先生のおかげで、幅広い分野の読み物に取り組むことができるようになったと感じています。

下記に興味深い授業内容を挙げてみます。

変体仮名
古文の授業で変体仮名というものを教わりました。変体仮名とは仮名の一種で、当時は一つの音に複数の文字がありました。例えば、現代は”a”の発音の平仮名は「あ」だけですが、昔は「安」のくずし字、「阿」のくずし字、「愛」のくずし字など、何種類もあったのでした。その先生がおっしゃるには、教科書に表記されている古典は当時の文字ではなく、当時の書き方を学ぶべきだ、とのことでした。くずし字を読むにはたくさんの変体仮名を覚えなければならない上、同じ仮名でもくずし具合が異なり、難解でした。しかし、当時の人の気持ちになって読むことができたと考えると、貴重な体験でしたね。

唯脳論
また、現代文の授業の中で養老孟司氏の『唯脳論』という本の内容を教わりました。この本の要旨は「精神とは脳の働きである」、「脳は体の一部であり、精神と肉体は一体である」というものでした。当時、生物学や解剖学に詳しくなかった私は漠然と精神と肉体は分離できるものと思っていたので、養老氏の考え方を知って衝撃を受けました。

(2) 化学の先生
化学の先生は女性の方でしたが、下記に示すように教え方がうまく、他の科目と比べても学力が伸びていると実感できる授業でした。この先生に初めて習ったのは高校3年生のときですが、2年生のときからこの先生に教わっている生徒に比べ、私の学力は劣っているように感じました。それだけ、その先生の教え方がうまいということなのですが、私もその先生から教わるようになって、懸命に努力するようになってからは追いつくことができました。

① 授業中に質問し、全員に答えさせる
この先生の指導のし方で興味深かったのが、特定の誰かを当てずに、全員に質問をすることです。普通の先生は個別の生徒を当てて口頭試問をすると思うのですが、その先生はそうはしませんでした。全員が発言できるようになっているので、知識を身に付けている生徒は次々と答えられます。クラス全体の理解度が判るため、自分も努力しなければ!と励みになりました。

② 試験範囲が常に広がっていく
もう一つの特徴は試験範囲がどんどん広がっていくことでした。具体的には、今までに教えた化学の授業すべて。私の高校では定期的に試験がありましたが、他の教科は大抵前の試験から次の試験直前までが試験範囲だったのですが、その先生だけは違いました。先生の考えは、化学は積み重ねの学問であり、過去に習った知識を覚えておくことも大切だ、というものでした。おかげで最初のうちは勉強するのに苦労しましたが、化学が積み重ね教科だと理解でき、毎回の勉強の負担はむしろ軽くなっていったと思います。

(3) 英語のライティングの先生
高校のときには複数の英語の先生に習いましたが、最もためになったのがライティングの先生です。他の先生には教科書に沿った授業を教わっていましたが、いずれも英文法をあまり教えてくれず、英語の実力が伸びたという実感はほとんどありませんでした。一方、ライティングの先生は高校生に必要な英文法を一通り教えてくれ、大変ためになりました。

ライティングの先生の教え方について、面白い特徴を取り上げてみます。

① 文法の定型文学習
この先生は英文法を学ぶために定型文を教えてくれました。全体では数十種類あったと思うのですが、英文法を数学の方程式を紹介するように教えてくれたため、理解しやすかったです。一例として、仮定法には以下の3種類あるということを学びました。

 仮定法未来 If S V(現在形) ~, S will 動詞の原形 ~.
 (未来について仮定して)もしも○○なら、○○するだろう。
 仮定法過去 If S V (過去形) ~, S would (could) V (過去形) ~.
 (現在についてあり得ないことを想像して)もしも○○なら、○○するだろう。
 仮定法過去完了 If S had + 過去分詞 ~, would have + 過去分詞 ~.
 (過去について後悔して)もしも○○だったなら、○○していたのに。

上のように「仮定法」と名前が付くものは3種類あって、覚えにくそうですが、数学の公式みたいに並べて書くと比較ができて分かりやすいですね。

②独特な時計の見方
次は指導に関するエピソードではないのですが、この先生の変わった行動に、授業中、手のひら側を向けることで腕時計が見えるように身に着ける、というのがありました。普通、腕時計は手の甲を向けた時に見えるように身に付けますが、その先生は反対だったのです。なぜかというと、先生は授業の進行途中で時間経過を確認するため時計を見ますが、その様子を見た生徒が集中できなくなってしまうことを防ぐためだそうです。確かに、毎回手の甲を向けて時計を見ると目立ちますが、手のひらを向けることは自然にできるので、あまり目立ちません。そんな細かい所にまで気を配っているのだなと感心しました。

3. 大学受験への影響
上記のような高校の先生方に出会って私が最も役に立ったのは無事大学に合格できたことです。私の高校は大学の付属校と呼ばれるタイプのもので、特別成績が悪くない限りは同じ名前の大学に進学することができました。もちろん、受験勉強は不要です。しかし、私の場合、希望する学部がなかったため、別の大学を受験することにしました。受験勉強のためにかけた時間は普通の受験生と比べて決して長くありませんでした。さすがに第一志望には受かりませんでしたが、何とか希望する学部のある大学に合格することができました。優秀な先生たちに教わっていて基礎学力が上がっていたため、少な目の勉強量でも合格できたのだと思います。

4. まとめ
私は小学校、中学校と公立の学校に通っていたものの、優れた先生にはほとんど会いませんでした。その後、高校で現代文や化学、英語の優秀な先生たちに出会い、私の人生は変わりました。先生たちのおかげで大学受験に無事合格し、希望の進路に向かうことができました。

いかがでしたでしょうか。皆さんは人生が変わるような出会いはありましたか。最後までお読みいただきありがとうございました!

Dariusz SankowskiによるPixabayからの画像