msgblog’s diary

ゲームの攻略や感想を記事にしています。また、最近動画投稿を始め、それに関する気付きなどにも触れています。

懐かしの石焼き芋

今週のお題「芋」

今週の「芋」というお題を聞き、すぐに思いついたのは石焼き芋でした。私が子供の頃は屋台が結構回っていたものなのですが、そういえば、最近は見かけなくなりましたね……。そこで、石焼き芋の思い出と仕組み、そして今を書いてみます。

1. 子供の頃買ってもらった石焼き芋
今から30年ほど前、私が子供の頃、母に頼んで屋台で石焼き芋を買ってもらったことが何度かあります。当時は東京の田舎の方に住んでいましたが、冬になると屋台がちょくちょくやって来ました。

屋台が近づいてくると音声のおかげで家の中でもすぐに分かります。屋台から「いしやーきーいも、おいもー」という声が聞こえてきます。録音したものなのでしょうが、歌っているような独特な抑揚があります。

買ってもらった石焼き芋は暖かくてふっくらして甘かったです。焼き芋は皮に包まれていて、二つに分けると中の黄色く熱々で繊維質の中身が出てきます。外側はかりかりに焼けていますが、食感はほくほくしていました。ケーキなどでは味わえない自然な甘みがそこにはありました。……書いているうちにまた食べたくなりました!

2. 石焼き芋の仕組み
さて、そんな石焼き芋ですが、どのような仕組みで作られているのでしょうか。

Wikipediaによると、その名の通り小石を入れて焼いているそうです。小石を加熱すると遠赤外線が発生し、それによりさつま芋が温められて焼けます。さつま芋の表面は250℃ほどまで上がりますが、その内部温度は65~75℃程度にしか上がらないらしいです。皮はカリカリなのに、中身がホクホクなのはそういったことによるのですね!

石焼き芋が甘いのは、温度と酵素、デンプンが関係しています。さつま芋が60℃に達すると、水分を吸収して柔らかくなります。さつま芋にはデンプンと共にデンプンを分解する酵素が含まれています。このデンプン分解酵素(β-アミラーゼ)がデンプンを麦芽糖に分解します。デンプンは甘くないのですが、分解された麦芽糖が甘く感じるため、石焼き芋は甘くておいしいのです。

石焼き芋」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。
2023年10月19日 (木) 23:20 UTC 、URL: https://ja.wikipedia.org

3. 最近の石焼き芋
さて、現在では石焼き芋の屋台をすっかり見なくなりました。屋台が来ていれば音声で分かるのですが、お馴染みのあの声を聞くことがありません。山口県に住んでいるせいもあるかもしれませんが、東京に里帰りした時も出会う機会がありません。

なぜ石焼き芋の屋台が少なくなったかといえば、おそらく経営が厳しいのでしょうね。今は屋台に限らず、個人商店のような店が流行りません。スーパーのような薄利多売の大規模な店ができたせいで、個人経営が太刀打ちできないのですね。

現在では代わりにスーパーで買うことができます。品種は紅はるか、安納いも、シルクスイートなどを見たことがあります。こちらも小石が入れられていて、同じような味が再現されていると思います。……とはいえ、あの石焼き芋の屋台が身近に見られなくなってしまったのは、ちょっと寂しいですね。

4. まとめ
30年ほど前、屋台で買った石焼き芋は甘くて暖かくてふっくらしていて、おいしかったです。石焼き芋の仕組みは小石による遠赤外線で、デンプンが酵素により麦芽糖に分解されることで甘みが増します。現在では石焼き芋の屋台をほとんど見かけませんが、恐らく経営が厳しいのでしょう。……寂しいですね。

いかがでしたか。皆さんがおすすめの芋は何でしょうか?お読みいただきありがとうございました!

cdd20(愚木混株)によるPixabayからの画像