msgblog’s diary

ゲームの攻略や感想を記事にしています。また、最近動画投稿を始め、それに関する気付きなどにも触れています。

分断の始まり?子持ち様について気になること

最近、「子持ち様」という言葉が流行っているそうです。しかし、この言葉の使い方に疑問を持ちました。職場の仲間に対しのけ者であるかのような発言。そこで、子持ち様の意味とこの言葉が生まれた背景を考えてみます。

1. 子持ち様とは
(1) 意味
子持ち様は「子どもの世話にかこつけて、周囲に迷惑をかける人」を揶揄するネットスラングです。子育てをする人は育児休暇で一定期間休む他、子供の発熱などで早退したり、会社を休んで迷惑、というわけです。

president.jp

 

news.yahoo.co.jp

(2) 対象者
この言葉は子育てをしている社員、特に女性を指して使われています。

(2) 使用者
この言葉は主に女性が使っています。引用記事では、特に独身の女性が多いとされています。

2. 「子持ち様」という言葉を使う危険性
この「子持ち様」という言葉を使って他人を揶揄する行動について、危険なことだと思ってしまいました。その理由を書いてみます。

(1) ある種の差別的態度
一つ目が子持ち様というポジティブな言葉で覆い隠していますが、実際にはこの言葉がある種の差別のために使われているからです。一時期「上級国民」という言葉も流行りましたが、優遇措置を受ける立場の者がいれば、それをねたむ者も存在するのです。こういった言葉は聞こえがいいので、少しくらい悪口を言っても大丈夫とされているようですが、実際には他人をのけ者にするような行為ですので、やめた方がいいのです。

(2) 明日は我が身
二つ目は子持ち様という言葉を使っている人は主に女性ですが、その女性自身も長い目で見れば「子持ち様」になる可能性があるからです。こういう悪口を言う人は自分の将来のことを考えないのでしょうか?引用記事によれば、この言葉を使うのは主に独身女性だといいます。もちろん、この中には一生独身でいるつもりという女性もいるのでしょう。しかし、一生独身のつもりという女性も何か出会いがあれば、考え方が変わるかもしれません。独り身の女性なら、自身が体調を崩して仕事に行けないということもあるでしょう。要はお互い様なのだから、本来は助け合うべきです。

(3) いざという時団結できない
もう一つ、一番気になるのが必要な時に団結できなくなるからです。このような悪口をいう女性たちに共通するのが、おそらく組合員であるということです。労働組合に所属しているなら彼女らは団結すべきであり、この態度のまま女性たちの分断が進めば、会社と交渉が必要な時にまとまることができず、うまく交渉ができない事態になります。

3. 本当に悪いのは?
このような問題が起こっているのは、シフトで人が足りない分の穴埋めが行われていないためです。それを子持ち様本人のせいにしたところで人員不足は解決せず、本来は筋違いでしょう。

では、人が不足する責任は誰にあるのでしょうか。記事にも書かれているが、そもそも、本当に悪いのは会社の方でしょう。会社には中間管理職という立場がいて、仕事で人員に過不足がないか確認すべきです。

人材を管理すべき管理職が気づいていないとか、動いていないということであれば、組合員の方から働きかけるしかありません。もしかしたら管理職の方から先手を打って「○○は育休に入るが、人員補充はない」みたいなこと言われるかもしれませんが……、粘り強く交渉を続けていくしかありません。

今、社会全体では企業の女性社員の割合を増やそうとしていますが、それには女性の育休などの穴埋めをどうするかを解決する必要があります。というのも、会社が女性社員を増やさないのは、女性たちの育休などの穴埋めが面倒だったからです。男性は結婚しても、子供ができても、それを理由に会社を辞めたり、休んだりすることはなかったので、使いやすいのですね。育休などによる一時的な欠員が免れない以上、常に人員に余裕のある人材配置を、ということになりますが、人を雇うにはお金がかかります。……頭の痛い話ですね!

4. まとめ
子持ち様の意味と問題点を考えてみました。
・子持ち様は子供がいて、シフトなどで迷惑をかける女性たちを揶揄する言葉。
・子持ち様の言葉を使うことはいくつかの意味で危険。差別的だし、長い目で見れば、自分たちが損することになる。
・人がいなくて仕事が回らないのは会社や管理職のせい。解決するには会社との交渉が必要。

皆さんの職場には子持ち様はいますか?彼女らの扱いはどうなっているでしょうか。お読みいただきありがとうございました!

Neil DodhiaによるPixabayからの画像