msgblog’s diary

ゲームの攻略や感想を記事にしています。また、最近動画投稿を始め、それに関する気付きなどにも触れています。

大人も読むべき名作『暗殺教室』

今週のお題「名作」

今週のお題を見て、一言で名作といってもメディアを含め色々あるな……、と思ってしまいました。そこで、今回はメディアの中でマンガに絞り、『暗殺教室』を選びました。こちらの内容と印象に残っているところについて書いてみます。

1. 暗殺教室とは
暗殺教室』は松井優征のマンガ作品です。少年ジャンプで2012年から2016年まで連載されていました。

暗殺教室』とは、簡単に言うと月の7割を破壊するような危険生物が中学校の先生になり、生徒たちは学校で学びながらその先生を暗殺するため、活動するという物語です。……うん、これで伝わるのだろうか?補足すると、危険生物はマッハ20で飛び回り、政府も対応に苦慮しています。そんな危険生物の希望が「椚ヶ丘中学校3年E組の先生になること」で、意味不明であるものの、政府は了承し、E組の生徒たちに暗殺を依頼します。生徒たちは高額の報酬に「殺る気(やるき)」を出しますが、なかなか殺せず…、という展開です。そんな先生のあだ名は簡単に殺せないことから「殺せんせー」でした。

続きが気になる方はWikipediaを参考ください。ただし、最終話までのあらすじがすべて書かれています。……最近のWikipediaは本当に便利ですね。

暗殺教室」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。
2024年3月28日 (木) 18:10 UTC 、URL: https://ja.wikipedia.org

2. 心に残ったところ
さて、このマンガについて印象に残っていることを挙げてみたいと思います。

(1) 生徒に真剣に向き合っている
暗殺教室で感動するのが、殺せんせーが生徒と真剣に向き合っていることです。現代の学校教育は30~40人の生徒相手に指導することになるので、なかなか全員の面倒を見るということはないと思います。しかし、殺せんせーは超生物であるからか、普通の先生なら無理そうなことができてしまいます。私はリアルタイムで見たことがないのですが、武田鉄矢金八先生みたいに心が熱い先生で嬉しくなりました。

(2) 手入れ
殺せんせーの特徴の一つが生徒に「手入れ」をすることです。この手入れという言葉、現代ではほとんど使わなくなっている気がいします。養老孟司によれば、手入れとは「もともとあったものを認めておいて、それに何か人間の手を加えていくということ」だそうです。子供の教育こそがまさに手入れなのですね。殺せんせーは作中で生徒の手入れをし、心身の成長を促していました。現代社会は個性を大切にしろ、という風潮なのでこのような子供への手入れはあまり行われていない気がします。とはいえ、放っておいて子供が正しく成長するかといえば、そうとも言えない。子供の教育について考えさせられますね。

https://www.fnn.jp/articles/-/611791

(3) 全生徒に個別指導
もう一つは、全生徒に個別指導するところです。これはストーリーへの感動ということではありませんが、教育方針としては理想的だなと感じました。普通の中学校であれば、生徒への指導は学年単位で一律です。そうすると、どうしても落ちこぼれとか吹きこぼれ*と呼ばれる生徒たちが出てきてしまいます。本当は生徒には個性があり、それぞれに伸ばすべき方向性があります。それに対して柔軟な指導を行うことが求められますが、普通は難しい。しかし、殺せんせーにはそれができてしまいます。マッハ20で移動し、次々と全生徒に指導を行う……。マッハ20で動ければできることではない気がしますが、まあそこはマンガですし、いいでしょう(笑)。

*吹きこぼれ:子どもが優秀であるがゆえに通常の学校の授業内容に物足りなさを感じて“ドロップアウト”していくこと

https://www.fnn.jp/articles/-/303363

3. 殺せんせーを実現するには?
さて、最後に殺せんせーを現実に再現できるか考えてみます。一つだけ方法がありました。それは……、AIに個別指導をさせること!熱血先生であれ、手入れであれ、全生徒に個別指導であれ、共通するのは一人の先生では指導する時間が足りないだろうな、ということです。そこで、人力で限界があるなら機械に頼ろうという発想です。機械に各生徒の成績、性格、将来の目標などを入力し、それに合わせた学習、進路指導を行います。もちろん、実際には人の先生による指導は必要だと思われますが、従来の画一的な指導に比べたら、かなり柔軟で、生徒の個性に合う指導となるのではないでしょうか。

4. まとめ
私が名作だと思うマンガの一つが『暗殺教室』で、危険生物が中学校の先生をし、生徒が先生の暗殺を狙うという物語です。この物語で印象に残ったところは先生が熱血指導をし、手入れをして生徒を成長させ、柔軟な個別指導をするところです。この物語のような先生は一見ありえなさそうですが、AIを活用することで、実現できるかもしれません。

いかがでしたか。皆さんがおすすめの名作は何ですか?お読みいただきありがとうございました!

svklimkinによるPixabayからの画像