msgblog’s diary

ゲームの攻略や感想を記事にしています。また、最近動画投稿を始め、それに関する気付きなどにも触れています。

【トロピコ6】検証してみた② 産業施設の利益

こんにちは。前回の「検証してみた① 食べ物と資源施設」では食べ物と資源施設の利益について説明させていただきましたが、今回は産業施設の利益について考察していきます。

1. 産業施設の利益
前回と同じ説明ですが、一般に商売で稼いだ利益は次のように計算できます。

 利益=売上-費用

そして、このゲームで、産業施設の利益の計算式は次のようになります。

 月間利益=1ヶ月の生産高*1-1ヶ月の原料消費費用-1ヶ月の予算*2

 *1 ゲーム上では生産高(先月)と表示。毎月初めに先月分の集計結果が表示される。
 *2 ゲーム上では予算と表示。施設選択時に参照可。

前回の食べ物と資源施設との違いは1ヶ月の原料消費による費用分を差し引く必要があることです。式の右辺の計算は次の通りです。

 1ヶ月の生産高=労働者数×労働率×労働者1人が1ヶ月全て働いた時の生産量×効率×物価

 1ヶ月の原料消費費用=労働者数×労働率×労働者1人が1ヶ月全て働いた時の消費量×効率×物価

 1ヶ月の予算=賃金×労働者数+施設の維持費

この式から、産業施設においても利益を高めるには労働者を定員まで就職させること、労働率を上げることが大切です。

2. 労働者の生産量の確認方法
「労働者1人が1ヶ月全て働いた時の生産量」、「労働者1人が1ヶ月全て働いた時の消費量」はゲーム画面を見るだけでは簡単にわからないため、前回と同様、経時変化を追うことで確認しています。

3. 産業施設の利益の詳細
ここから施設の利益の検証結果を載せていきます。アップグレードはなし、ワークモードも基本的には初期設定のもので調べています。

数値の意味は前回と同じです。生産量は効率100%における1ヶ月当たりの理論上最大の生産量を表しており、各施設の労働者数が最大の場合で、労働率100%、効率100%とした場合の物資を生産する量を示しました。それに対し、生産高と利益は労働率のみ20%として補正を掛けています。なお、1ヶ月の原料消費費用は利益の計算に用いていますが、ゲーム内では表示されない値であり、表には掲載していません。

いずれか1種類の資源があれば問題なく稼働する施設はそれぞれの資源の場合の利益を示しています。このタイプの施設は2種類以上の資源を在庫として増やしても、さらに生産量が増えることはありません(一部アップグレード除く)。したがって、原料の供給が需要に対して不足している場合を除き、1種類の原料を供給するだけで最大の利益を見込めます。

(1) 植民地時代~世界大戦時代の産業施設

施設 生産量 消費量 生産高 予算 月間利益
製材所 板材1200 丸太480 504 54 306
ラム酒蒸留所 ラム酒420 砂糖816 772.8 80 284.8
皮革工場 革270 皮540 291.6 73 137.6
缶詰工場 缶詰600 パイナップル680 576 141 217.4
缶詰工場 缶詰600 魚450 576 141 201
チーズ工場 チーズ450 ミルク270 441 74 248.2
葉巻工場 葉巻375 タバコ948 862.5 102 352.86
造船所 船300 板材918 690 100 204.44
製鋼所 鋼600 鉄300、石炭300 624 133 197
繊維工場 布600 綿945 624 163 224.75
繊維工場 布600 羊毛546 624 163 204.38
武器工場 武器480 ニッケル360、鋼600 1440 159 354.6

植民地時代に建設可能な施設は製材所、ラム酒蒸留所、皮革工場の3つですが、そのうち、製材所、ラム酒蒸留所は利益が高いです。中でも、製材所の板材は造船所や家具工場を稼働させるための資源としても使えますので、建設しておいて損はありません。
世界大戦時代の施設でおすすめは葉巻工場です。注意点としては葉巻工場用にタバコ農園を2軒ほど建てたいのですが、平らな広い土地が必要です。武器工場も利益は高いですが、ニッケルと鋼が必要なので、原料調達をしっかり行う必要があります。造船所もアップデート前は高い利益を出しましたが、アップデート後では平凡な利益に落ち着いています。

(2) 冷戦時代~現代の産業施設

施設 生産量 消費量 生産高 予算 月間利益
チョコレート工場 チョコレート450 ココア300、砂糖408 684 92 172
家具工場 家具300 板材1162.5 744 81 174.75
宝石工房 宝石180 金180 594 89 181
プラスチック工場 プラスチック975 石油116.25 507 82 252.95
自動車工場 自動車300 鋼600、ゴム675 1680 184 440
電子機器工場 電子機器660 プラスチック975、金90 1293.6 153 471.6
アパレルメーカー 衣服360 革480 950.4 60 372
アパレルメーカー 衣服360 布530 950.4 60 339.2
製薬会社 医薬品450 石油234 981 140 494.68
ジューサリー ジュース750 バナナ1360 810 90 257.60
ジューサリー ジュース750 パイナップル1360 810 90 284.80

冷戦時代にて利益面で着目すべきなのは自動車工場くらいでしょうか。武器工場同様鋼が必要ですが、武器工場をすでに1軒建てている場合、製鋼所1軒では鋼が不足するため、2軒目を建てましょう。
現代で建設できるのはアパレルメーカー、電子機器工場、製薬会社、ジューサリーです。この中では、製薬会社の利益の高さが目立ちます。石油を供給するだけでよいので原料調達も容易です。他には電子機器工場も利益が高い施設ですが、原料にプラスチックと金を使用しますので、資源調達に工夫が必要です。

(3) 工業畜産
前回説明したように、工場畜産は資源を消費するので、この記事で扱います。

施設 生産量 消費量 生産高 予算 月間利益
工場畜産(牛) 肉720、皮960 トウモロコシ360 475.2 91 240.2
工場畜産(羊) 羊毛720、ミルク240 トウモロコシ360 444 91 209
工場畜産(ワニ) 革480 魚400 518.4 91 219.4
工場畜産(豚) 肉1080 トウモロコシ480 496.8 91 213.8
工場畜産(ラマ) 羊毛960 トウモロコシ360 451.2 91 216.2
工場畜産(ヤギ) ミルク960 トウモロコシ240 422.4 91 235.4

それぞれの工業畜産は牧場の4倍(ワニは5倍)の生産量に増加しています。牧場と面積が変わらず、土地の相性による効率の低下も起こらないので有用ですが、ワニ以外の家畜ではトウモロコシが、ワニについては魚が原料として必要です。いずれも消費量は多いので、ワニ以外は1軒当たりトウモロコシ1軒、ワニは1軒当たり波止場2軒または養魚場1軒程度を目安に新規の施設を建設します。加えて、工業畜産は電力を消費するので発電所を建設しておく必要があります。

(4) どの施設を建設すべきか
(1)~(3)の検証結果を見てもらうとわかるように、今作では前作(トロピコ5)のように、特別に高利益な産業施設は存在せず(前作は自動車工場のような圧倒的に利益が高い施設があった)、時代が進めば高利益の施設が登場するわけでもありません。したがって、いずれかの施設に偏らせるのではなく、各時代で複数の産業施設を建設しつつ、運送業も強化しながら全体として利益を高めていく必要があります。

4. 参考情報(物価について)
各物資の物価は交易メニューの物資と価格で確認できます。今作での物価は時代による変化は基本的になく、ほぼ一定と考えてよいようです(前作では時代ごとに各物資の価格が変動する)。ゲームのプレイ中も、一部の憲法の制定や布告の発令、施設の建設による変動を除けば一定です。ただし、DLCウォール街のラマ)の有効化により物価の変動を起こすことも可能です。

以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

攻略の中には、不確かな情報があるかもしれません。注意して読んでください。